カウンセリングとはどういうもの?
こころの不調による症状の根本的な解決や再発予防はお薬の治療だけでは難しいことがあります。病気の原因になっている心理的な問題を解決しなければ治療が進展しないことや再発を繰り返すこともあります。このため当院では、お薬の治療だけではなくカウンセリングの治療を積極的に行っています。当院のカウンセリングでは、あなたとカウンセラーは、お互いの信頼関係に基づいた相談契約を結びます。そのなかでカウンセラーはこれまで受けてきた専門的な訓練と、心理学理論を背景とした方法を用いて、あなたの相談に応じ援助いたします。
お薬の服用に抵抗のある方、妊娠中などでお薬を使えない方、またゆっくりとお話しをすることで自分自身を見つめなおしたい方などはカウンセリングをご検討いただくのもよいかもしれません。
現在、他院(心療内科・精神科)通院中の方で当院のカウンセリングをご希望される場合は主治医の先生とご相談のうえ、同意いただけるのであればカウンセリングのみの通院も可能です。
カウンセリングとはどんなことをするの?
あなたが現在抱えている悩みや問題について、それがどのようなところからくるものなのかをじっくりお話をお聴きしながら理解し、どうすれば現実の生活を快適に過ごすことができるようになるかを一緒に考えていきます。さまざまな治療技法やときには心理検査を利用しながら、自分を見つめなおし、自分自身で意識されていない傾向や考え方に気づくことで、今後症状のきっかけとなった問題(たとえば…職場や家族などの対人関係の問題や職場での仕事の取り組み方、外出先で困難な状況に陥った時など)に自ら解決、対処できるようお手伝いさせていただきます。
当院で行う主な面接療法
- ●認知行動療法
- 認知行動療法は、患者さまの自助力(セルフヘルプ)の回復や向上を目的とする、問題解決型の心理療法で、患者さまが今現在抱えている問題の全体像を一緒に理解した上で、具体的な面接目標を立て、目標達成のために様々な技法を用いることがその特徴です。
- ●精神分析的心理療法
- フロイトが創始した「精神分析」を基本として、患者さまの問題や時間、場所などの条件にあわせて行う心理療法です。精神を分析するというと、カウンセラーが患者さまのこころを一方的に分析するというイメージがありますが、実際には患者さまが自分のこころに率直に向き合ってそれをことばにするという作業にカウンセラーが同行する、というイメージの方が近いと思われます。根気よく自分に向き合ってみようという方にお勧めします。
- ●家族療法
- 家族療法とは、ご本人はもとより、ご本人を取り巻く家族関係や家族員全体を対象として行うカウンセリングです。人に症状や問題行動が見られると、その人の家族は、どうしてやったらよいかと思いをめぐらし、いろいろ試みるでしょう。子どものことであれば両親の心配は大きいでしょうし、兄弟もよく見ているものです。家族とともに問題解決をしたり、家族自身の力で問題解決していくことを援助するための方法です。問題の解決に焦点を当て、本人や家族の中にすでに持っている問題解決能力を引き出していきます。
カウンセラーについて

カウンセラーはこころの問題の解決・援助を専門とする臨床心理士の資格を持つ心理士です。当院ではじっくりと悩みを一緒に考えてくれるカウンセラーや現実的な問題を早期に改善することを目標とするカウンセラーなどいろいろなタイプのスタッフがおります。ご希望があれば初回来院時にお伝えください。
時間と料金
カウンセリングは保険適応外のため1回50分6,000円(+消費税)になります。
なお、キャンセルの場合は、必ず予約日の前日の受付終了時間までにご連絡ください。
できるだけ多くの方にご利用していただくために当日キャンセル、無断キャンセルの場合はキャンセル料が発生します。
当日予約時間に遅れることがわかった場合にはご連絡をください。遅れた場合には予約枠の関係上、残り時間のみの面接となります。